民法第458条(連帯保証人について生じた事由の効力)

2008年(平成20年)

【問 6】 AからBとCとが負担部分2分の1として連帯して1,000万円を借り入れる場合と、DからEが1,000万円を借り入れ、Fがその借入金返済債務についてEと連帯して保証する場合とに関する次の記述のうち、民法の規定によれば、正しいものはどれか。
1 Aが、Bに対して債務を免除した場合にはCが、Cに対して債務を免除した場合にはBが、それぞれ500万円分の債務を免れる。Dが、Eに対して債務を免除した場合にはFが、Fに対して債務を免除した場合にはEが、それぞれ全額の債務を免れる。
誤り。連帯債務の場合は、免除は負担部分について絶対効があるため正しい(民法第437条)。連帯保証の場合には、主たる債務者を免除すれば、連帯保証人も債務を免れるが、連帯保証人を免除しても、主たる債務者が債務を免れるわけではない(民法第458条)。
2 Aが、Bに対して履行を請求した効果はCに及び、Cに対して履行を請求した効果はBに及ぶ。Dが、Eに対して履行を請求した効果はFに及び、Fに対して履行を請求した効果はEに及ぶ。
正しい。連帯債務の場合は、履行の請求に絶対効がある(民法第434条)。連帯保証の場合にも、連帯保証人に履行の請求をすれば、主たる債務者にも効力が生じる(民法第458条)。
3 Bについて時効が完成した場合にはCが、Cについて時効が完成した場合にはBが、それぞれ500万円分の債務を免れる。Eについて時効が完成した場合にはFが、Fについて時効が完成した場合にはEが、それぞれ全額の債務を免れる。
誤り。連帯債務の場合には、時効の完成は負担部分に付き絶対効がある(民法第439条)。連帯保証の場合は、連帯保証人に時効が完成しても、主たる債務者には影響がない(民法第458条)。

2004年(平成16年)

【問 6】 AとBが1,000万円の連帯債務をCに対して負っている(負担部分は2分の1ずつ)場合と、Dが主債務者として、Eに1,000万円の債務を負い、FはDから委託を受けてその債務の連帯保証人となっている場合の次の記述のうち、民法の規定によれば、正しいものはどれか。
2 CがBに対して債務の全額を免除しても、AはCに対してなお500万円の債務を負担しているが、EがFに対して連帯保証債務の全額を免除すれば、Dも債務の全額を免れる。
誤り。連帯債務者の一人に対してした債務の免除は、その連帯債務者の負担部分についてのみ、他の連帯債務者の利益のためにも、その効力を生ずる(民法第437条)。連帯保証人が債務の免除を受けても主たる債務者は免除されない(民法第458条、判例)。

2003年(平成15年)

【問 7】 Aは、Aの所有する土地をBに売却し、Bの売買代金の支払債務についてCがAとの間で保証契約を締結した。この場合、民法の規定によれば、次の記述のうち誤っているものはどれか。
3 Cの保証債務がBとの連帯保証債務である場合、Cに対する履行の請求による時効の中断は、Bに対してもその効力を生ずる。
正しい。本肢記述のとおり(民法第458条)。

1998年(平成10年)

【問 4】 AがBに1,000万円を貸し付け、Cが連帯保証人となった場合に関する次の記述のうち、民法の規定によれば、正しいものはどれか。
3 AがCに対して請求の訴えを提起することにより、Bに対する関係で消滅時効の中断の効力が生ずることはない。
誤り。債権者の連帯保証人への請求は、主たる債務者にも効力を及ぼすため、AがCに対して請求の訴えを提起することにより、Bに対する関係で消滅時効の中断の効力が生ずる(民法第434条、第458条)。

1995年(平成7年)

【問 3(改)】 AのBに対する債権(連帯保証人C)の時効の中断に関する次の記述のうち、民法の規定及び判例によれば、誤っているものはどれか。
1 AがCに対して訴訟により弁済を求めた場合、Bの債務については、時効中断の効力は生じない。
誤り。連帯債務者の一人に対する履行の請求は、他の連帯債務者に対しても、その効力を生ずる(民法第434条)。この規定は、主たる債務者が保証人と連帯して債務を負担する場合について準用されるため、AがCに対して訴訟により弁済を求めた場合、Bの債務についても、時効中断の効力を生じる(同法第458条)。

1990年(平成2年)

【問 7】 AのBに対する債権(Cも、Aに債務を負い、又はBの債務を保証している)についてのAの履行請求に関する次の記述は、民法の規定によれば、誤っているものはどれか。
3 CがBの連帯保証人の場合、AのCに対する履行の請求は、Bに対しても効力を生じる。
正しい。本肢記述のとおり(民法第434条、第458条)。

関係法令

このページを閉じる

ページ上部に戻る