借地借家法第29条(建物賃貸借の期間)
2014年(平成26年)
- 【問 12】 借地借家法第38条の定期建物賃貸借(以下この問において「定期建物賃貸借」という。)に関する次の記述のうち、借地借家法の規定及び判例によれば、誤っているものはどれか。
- 2 定期建物賃貸借契約を締結するときは、期間を1年未満としても、期間の定めがない建物の賃貸借契約とはみなされない。
- 正しい。期間を1年未満とする建物の賃貸借は、期間の定めがない建物の賃貸借とみなす(借地借家法第29条第1項)。ただし、定期建物賃貸借においてはこの規定は適用されない(同法第38条第1項)。
2005年(平成17年)
- 【問 15】 動産の賃貸借契約と建物の賃貸借契約 (借地借家法第38条に規定する定期建物賃貸借、同法第39条に規定する取壊し予定の建物の賃貸借及び同法40条に規定する一時使用目的の建物の賃貸借を除く。) に関する次の記述のうち、民法及び借地借家法の規定によれば、正しいものはどれか。
- 3 動産の賃貸借契約は、賃貸人と賃借人が合意して契約期間を6月と定めればそのとおりの効力を有するが、建物の賃貸借契約は、賃貸人と賃借人が合意して契約期間を6月と定めても期間を定めていない契約とみなされる。
- 正しい。本肢記述のとおり(民法第604条第1項、借地借家法第29条第1項)。
1993年(平成5年)
- 【問 12】 平成16年10月Aがその所有する住宅をBに新たに賃貸した場合に関する次の記述のうち、借地借家法の規定によれば、誤っているものはどれか。
- 1 賃貸借の期間を10月と定めた場合において、その賃貸借が一時使用によるものでないときは、Aが解約の申入れをしても、その申入れの日から6月を経過しないと、契約は終了しない。
- 正しい。期間を1年未満とする建物の賃貸借は、期間の定めがない建物の賃貸借とみなす(借地借家法第29条第1項)。建物の賃貸人が賃貸借の解約の申入れをした場合においては、建物の賃貸借は、解約の申入れの日から6月を経過することによって終了する(同法第27条第1項)。
1990年(平成2年)
- 【問 12】 不動産の賃貸借に関する次の記述のうち、民法及び借地借家法の規定によれば、誤っているものはどれか。
- 2 建物の賃貸借においては、その存続の最長期間には制限がない。
- 正しい。民法第604条の規定は、建物の賃貸借については、適用しない(借地借家法第29条第2項)。民法第604条の規定では、「賃貸借の存続期間は、20年を超えることができない。契約でこれより長い期間を定めたときであっても、その期間は、20年とする。」と定められている。
関係法令
- 借地借家法(外部リンク)