民法第190条(悪意の占有者による果実の返還等)
2002年(平成14年)
- 【問 3】 売主A、買主B間の建物売買契約(所有権移転登記は行っていない。)が解除され、建物の所有者Aが、B居住の建物をCに売却して所有権移転登記をした場合に関する次の記述は、民法の規定及び判例によれば、正しいものはどれか。
- 3 Bは、占有中の建物の一部をDに使用させ賃料を受領した場合、その受領額をCに償還しなければならない。
- 正しい。占有者Bは、売買契約の解除により、建物を返還する義務を負う「悪意の占有者」となっているため、建物の一部をDに使用させた賃料をCに返還する義務がある(民法第190条第1項)。
関係法令
- 民法(外部リンク)