民法第188条（占有物について行使する権利の適法の推定）
2015年（平成27年）
- 【問 ５】 占有に関する次の記述のうち、民法の規定及び判例によれば、正しいものはどれか。
- ２ 乙土地の所有者の相続人Ｂが、乙土地上の建物に居住しているＣに対して乙土地の明渡しを求めた場合、Ｃは、占有者が占有物について行使する権利は適法であるとの推定規定を根拠として、明渡しを拒否することができる。
- 誤り。占有者が占有物について行使する権利は、適法に有するものと推定する（民法第188条）という規定はあるが、本肢のＣが、自己に正当な権限があると主張する場合は、Ｃ自らがこれを立証する必要があり、第188条の推定規定を援用するだけで、Ｂからの明渡し請求を拒否することはできない（最判S35.3.1）。
関係法令
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