民法第136条(期限の利益及びその放棄)

1996年(平成8年)

【問 9】 Aが、B所有の建物を代金8,000万円で買い受け、即日3,000万円を支払った場合で、残金は3ヵ月後所有権移転登記及び引渡しと引換えに支払う旨の約定があるときに関する次の記述のうち、民法の規定によれば、正しいものはどれか。
1 Aは、履行期前でも、Bに残金を提供して建物の所有権移転登記及び引渡しを請求し、Bがこれに応じない場合、売買契約を解除することができる。
誤り。Bには、3ヵ月後までは、所有権移転登記及び引渡しをする義務はなく(これを「期限の利益」という)、Aは、売買契約を解除することはできない(民法第136条第1項、第541条)。

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